お客様の声

おかげさまで多くのお客様にmoopadをご愛用いただいております。

年を取って授精証明書などの書類を何枚も書くのが大変になり、知人がmoopadを使っているのを見て『これは便利だな』と思ったのがきっかけです。
でももっと大事なのは繁殖データの蓄積だと思っています。分娩間隔を短くしたり市場平均よりも高い子牛を育てるためにはデータを蓄積して良い牛を判断することです。
ただmoopadへのデータの入力についてはスマホをもってないのでもっぱら娘にしてもらっているのですよ。(笑)

広瀬牧場

(大分県佐伯市)

NCC畜産ニュース第3号(3)2018年10月11日

繁殖農家のIT化で大切なことは

経営形態に合わせたIT活用

家族で使えるシステムがここにある

畜産の将来において、合理化とか大規模化ということは一つのトレンドだろう。しかし、繁殖農家にも様々な経営形態があり、それぞれに異なった経営スタイルがある。
例えば、数10頭規模の親族経営中心の和牛繁殖農家のなかでは、IT活用がどのように行われているのであろうか。大分県佐伯市で35年以上の長い間、和牛繁殖農家として牧場を経営している広瀬さんと長女の由美さんに、moopadの活用法や、今後moopadを使ってやりたい事を聞いてみた。

大分県佐伯市は大分市の南東に位置する自然豊かな街で、東部は豊後水道を隔てて四国西部と面し、270キロメートルにも及ぶ美しいリアス式の海岸は日豊国定公園に指定されている。
海岸の近くにある日豊本線佐伯駅から10㎞ほど車で西に向かい、住宅地から少し入ったところに、今回訪問する和牛繁殖農家、広瀬牧場はあった。
8月の台風の影響がまだ残る暑い日であったが、快く出迎えていただいた。牧場主の広瀬幸典さんは71歳というが、飄々とした感じで元気に働いている。昔はたくさんいた牛も少しずつ減らし、今は29頭だという。

この牧場は広瀬さんが始めたものだが、それを含めて広瀬さんの歩んできた人生の話が面白い。もともと獣医を目指していたが、家業の新聞配達店を継ぎ、その後酪農ヘルパーと受精師を始めた。その頃は佐伯市は酪農が盛んだったという。
自分で牧場を始めたのは「35年位前かな」と話していると、外から帰ってきた奥様が「昭和57年です」と即座に答えてくれた。「自分で牛飼いをやりたくなって」欧州に1ヶ月の研修に行き、多くの国を見た。

地元の牧場を買い取り、肉牛の繁殖農家を始めた。結構大きな借金をしたという。その後、酪農の仕事もやりながら牧場を大きくしていった。奥様の両親や、義弟、子供たちが手伝ってくれた。
子供は男二人、女一人の3人兄弟。娘さんの高野由美さんは「私はあまり手伝った記憶がない」という。でも今は毎日牧場にきて作業を手伝っている。昔牧場を手伝っていた男の兄弟は皆独立し、昔興味がなかった自分が手伝っているのは面白いものだと笑った。

きっかけは受精証明書の自動出力

広瀬牧場・広瀬幸典さんと長女の高野由美さん

実は今回の話は由美さんが主人公のはずなのだが、なかなかそこまで話がいかない。この辺でmoopadの話を聞いてみた。
きっかけは広瀬さんが年を取り、受精証明書などの書類を何枚も書くのが大変になったということらしい。全国和牛登録協会・大分県支部から紹介されて、moopadを導入した。
母牛と直近の授精データはNCCに入力してもらったのでmoopadをすぐに使える状態ではあるが、過去のデータも入力を依頼しているので、本格的に使うのはその後となる。
広瀬さんはスマホを持たないので、moopadは由美さんの担当となった。

由美さんは東京で3年働いた後、英語がやりたくてオーストラリアに渡り、結局6年そこで仕事をしていたという。「うちの子供は皆独立心が強い」と広瀬さんはいう。日本に帰ってきて結婚し、今は4人の子供を育てている主婦である。
それが最近、牧場を手伝うようになった。「牛の世話は基本的に父がやっているけれど、私は環境整備とか事務をやっている。牛の様子を見て、問題があれば父に知らせたりもする」という由美さんはパソコンも得意であり、moopadを使いこなすのは容易なことだろう。

使う上で大切な「データの蓄積」

タブレットで簡単!データ蓄積

moopadを使ってよかったことや、今後どう使っていきたいかと尋ねると、まずスケジュールがわかるのがいいと言う。
でも実はもっと大事なことがある。それはデータが蓄積できるということだ。

再び広瀬さんに聞く。「運のいい牛っていうのがいる。儲かる牛もいればそうでないのもいる」、そういうことをずっと考えてきた。「パチンコだってデータが大事。これで皆わかるようになる」。パチンコに例えるところが広瀬さんらしいが、データの重要さはよくわかっている。

スマホは使えないから娘に任せると言っていた広瀬さんが、タブレットに目をとめて、それなら自分でも使えるから買ってくれと娘さんに言っていた。データを見るだけではなく、入力もこれなら自分でもできるという。

牧場の将来は…

長い間牧場を経営しながら3人の子供を育てた広瀬さんは、「俺は運がよかった」という。牛飼いに共通していることだが、努力したとか、一生懸命働いたとか、苦しかったといったことはあまり話さない。
広瀬さんの口癖は「あれは楽しかった」。欧州に1ヶ月研修に行ったこと、大学時代に東京にいた頃のこと。そして「牧場を始めた頃が一番楽しかったなあ」と言う。全ては良い思い出となっている。子供や孫に恵まれ、家族は近くに住んでいる。あえていうと気になるのは牧場の将来ということかもしれない。

広瀬牧場が今後どうなって行くのかは明確には話がなかった。 由美さんは「そのうち子供も手がかからなくなるし、主人も定年になるから」という。今もご主人や息子さんに牧場の作業を手伝ってもらうことはあるそうだ。

訪問を終えて

畜産の将来という意味で、合理化とか大規模化ということは一つのトレンドだろう。しかし数多くの繁殖農家がいて、それぞれに異なったスタイルがあるのも事実である。
今回特に感じたのは、畜産もしくは農業というものが土地を中心にして、家族や親戚、地域の人々と結びついているという感覚。
そんな、ほのぼのとした牧場でもmoopadはしっかりその位置を見つけられる、ということがよく分かった訪問であった。

寄稿:中小企業診断士 北岡 正一

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