お客様の声

おかげさまで多くのお客様にmoopadをご愛用いただいております。

繁殖牛の一覧から母牛を選んで簡単に入力できるのが良いですね。
以前使っていた母牛管理のシステムでは、色々な機能はあったのですが入力項目が多く、使い切れませんでした。
moopadはスマホからも簡単に入力できて、作業の合間にでも使えるのでとても便利です。
牛舎を見回りながらでも使えるので事務所に戻って入力する手間もなく、とても楽になりました。

植木牧場

(大分県竹田市)

NCC畜産ニュース第1号(1)2017年9月6日

moopadユーザーを訪ねて

和牛農家の規模は拡大

後継者不足などの課題も

植木牧場のみなさんと

今年は集中豪雨の被害も多かった九州北部だが、その傷跡がまだ山肌に残る8月初め、大分県竹田市にある肉牛繁殖農家の植木牧場を訪れた。竹田市は大分県でも和牛繁殖が最も盛んなところだが、農家の規模は拡大している反面、後継者不足などの課題もあると聞いている。その中で植木牧場ではどのように取り組んでいるのだろうか。

植木牧場は大分県竹田市にある肉牛繁殖農家。何代も前から長く畜産を続けてきた。規模拡大をしていた時期もあったが、父親から継いで自分の代になって、せっかく高原でやっているのだからその環境を活かして良い肉を作ろうと牛も百頭程度に減らした。近隣の農家とのつながりを大事にして、それまで輸入飼料に頼っていたのを地元で賄うようにするなど、地域とのつながりにこだわりを持っている。良い牛を育てる努力は確実に成果を上げているという。

moopadの導入と効果

システム化について聞いてみた。以前から専用のシステムを使うことは検討していたが、なかなか要望に合うものがなかったという。そんな植木さんが最近使い始めたのが、繁殖管理ができるmoopadというアプリ。このアプリを使うことで、まず受精証明書などの帳票作成に使えて助かるという。これまでは同じことを何度も手書きしていたのが自動化されるからだ。またスマホで使えるので、牛舎を回りながらデータ入力をしたり、データを持ち運んで人に見せることができるのはとても便利であるという。さらに今まではExcelを使ってデータの分析をしようとしていたが、色々なデータを一括して管理することで「moopadでできるようになるとすごい」と話していた。

牧場がいくつも続く草原を車で走っていくと、植木牧場の牛舎が現れる。出迎えてくれた牧場主の植木さんは、日に焼けた笑顔が印象的だった。
植木牧場はもう何代も同地で牧畜をやってきた。現在の頭数は100頭余りだが、以前は規模拡大を目指してもっとたくさんの牛がいたという。自分の代になって、せっかく高原でやっているのだからその環境を活かしてさらに良い肉を作ろうと方針を変更したのだと植木さんはいう。
頭数が多い時は輸入飼料に頼っていたため経営が不安定になることもあったというが、今は地元の牧草を使っている。それを含めて、地域とのつながりを大切にしていることを何度も強調していた。

 最初に見せてもらった牛舎では生まれたばかりの子牛が10頭ほどいた。ここでは月に10頭弱が生まれるということなので、1ヶ月くらいまでの牛らしい。生後1週間の牛は可愛い顔をしていた。そうやって見ていくと牛の顔にも個性があることが分かる。次の牛舎ではもう少し育った子牛が数十頭運動していた。我々を見ると最初は用心して離れたところに固まっていたが、徐々に近くに寄ってきた。牛舎は清潔でいかにも気持ちがよさそうだった。それについて聞くと、植木さんはうれしそうに牛の住みやすい環境について話してくれた。良い牛を育てるのには重要なことで、「ホテルの部屋で飼うのと、トイレで飼うのでは、違いが出るのが当たり前でしょ」という。何が牛にとってよいかというノウハウは一朝一夕に得られるものではなく、地域の人に教えてもらいながら、試行錯誤して今日の環境を作ってきたという。植木さんは多弁でないが、牛のことになるといくらでも話がでてくる。牛への愛情と、牧畜への熱意が感じられた。

将来に向けて

将来の目標について聞くと、植木さんは「ビジネスを拡大させていきたいとは思うが、単にお金を儲けるというのではなく、もっと根本的なものを目指していきたい」という。植木さんの考える根本的なものとはなんだろうか。「自分は真面目に牛を育てているという自負がある。そのための心構えのようなものを若い人にも広めていきたい。ここに牛飼いがいることを地元の人もよかったと思ってくれるような地域貢献をしていきたい」。これは牧畜というものを地域の産業として根付かせていきたいということだと思う。そのために大切なのはどうやって後進を育てていくかだろう。冒頭に書いたように後継者不足は竹田市として取り組んでいる課題でもある。

訪問を終えて

スマホでmoopad

植木さんは「牛飼い」という言葉を何度も使った。これが真面目に牛を育てるということの原点だろう。
植木牧場には地元の高校生の実習を受け入れる準備もあり、最近では都会から牧畜をやってみたいという研修生を受け入れることもあるという。そんな若い人に牛飼いの心と技術を教えていくのが、これからやっていきたいことなのだろう。心は昔と変わらない。しかし技術は時代とともに進歩していかないといけない。そこにmoopadのようなシステムの役割があると思う。

都会の若者は今ではスマホだけで何でもこなしてしまう。それが牧場に来てみたら、そこでもスマホを使って牧畜をやっているのを見れば、自然と入っていけるのではないだろうか。植木さんのような情熱を持った人が、moopadを使って牛飼いの心と技を広めていってくれることを期待したいと思った。

寄稿:中小企業診断士 北岡 正一

クラウド型繁殖管理システム「moopad」は、以下の展示会でブース展示を行います。
ご来場をお待ちしております。
①第十一回全国和牛能力共進会 宮城大会:夢メッセみやぎ(9月7日~11日)
②アグロイノベーション2017:東京ビッグサイト(10月4日~6日)

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