お客様の声

おかげさまで多くのお客様にmoopadをご愛用いただいております。

母牛の状況をタイムリーに共有できるのが良いですね。
以前は母牛の情報を共有するため事務所のホワイトボードを使っていましたが、記入忘れなどがありタイムリーに共有できないこともありました。
moopadはその場で簡単に入力、確認できるので記入忘れもなく、効率よく作業することができるようになりました。

eaglefarm(鷲頭牧場) 

(大分県九重町)

NCC畜産ニュース第3号(1)2017年9月6日

6次産業農家のデータ活用経営

「皆が幸せになれるシステム」を

地域全体で合理的な経営を行うには

のびのび放牧

由布院から九重方面に向かうやまなみハイウェイ沿いに「農家レストラン べべんこ」がある。九重連山の雄大な景色を見ながら豊後牛を楽しめる人気の店だ。ただしこの店は普通のレストランではない。生産者であるeagle farm(鷲頭牧場)が経営するレストランなのだ。食材もほとんど自家製であり、生産から加工、流通、販売までを行う、いわゆる6次産業を実践している。ちなみに「べべんこ」とは子牛のことである。

絶品の豊後牛

レストランで豊後牛の焼肉丼をいただいたあと、少し離れた場所の牧場を訪れた。放牧を取り入れており、広い地域で牛を飼っている。2代目の鷲頭栄治さんが経営を引きついだのは平成元年で、その時は繁殖雌牛20頭の規模だったが、徐々に頭数を増やし、現在は150頭程度だという。

栄治さんの長男で現在牧畜の責任者である鷲頭将治さんからお話を伺った。
最初に牧場の現状、課題、対策などをコンピュータの画面上で説明してくれた。eagle farm(鷲頭牧場)では出荷価格は市場平均より高くなっており、これについては自信を持っているとのことだったが、母牛の数に対する出荷した子牛数の割合は目標にもう一息であるとのことだった。
多様なデータを使った分かりやすいプレゼンであり、そのデータ分析の精度や緻密さに少々驚いた。

地域全体での合理的経営へ

いつもならこの辺でmoopadを使い始めた動機や経緯などから教えてもらうのだが、すでにシステムを使いこなしている様子を見て、moopadの位置付けとそれを使ってどういう農業が実現したいかを話してもらった。

 将治さんはデータを活用した経営をすることを重視しており、moopadをその標準ツールとして位置付けている。
話を聞いているとそれは単にeagle farm(鷲頭牧場)だけではなく、地域の話をしていることがわかる。

将治さんが言うには、「皆が使わないとダメ」とのこと。
農業は地域に根ざしているもので、自分のところだけが良くなっても意味がないという。だから地域全体にデータに基づいた合理的な経営を広めていきたいと情熱を込めて語る。そのための活動も積極的に行っている。

moopadを地域の標準ツールに

 moopadがさらに進化して、地域の標準ツールになってほしい、それだけのものを持っているはずだという。その基になっている良さは何だろう?と聞いたら少し考えて「皆が幸せになるシステム」だと言った。

自分はアイデアマンであるという。色々なことを考えて、熱意を持って実行していく。
時には夢みたいなことを言っていると思われることもあるという。しかし将治さんの強みは、20年以上も現場でしっかりやってきた蓄積があることである。それをもとにやりたいこと、面白いことをもっとやっていきたいという。そのために苦労もしてきた。
やるべきことをやってきたからこそ、しっかりと利益を出しているからこそ、「面白いことをやる」と言えるのだと思った。

6次産業の成功で重要なのは生産者である農家の経営力であるといわれる。
その点でもしっかりと今までの伝統を受け継いているeagle farm(鷲頭牧場)を見て、さらに夢に向かって進んで欲しいと思った。

寄稿:中小企業診断士 北岡 正一

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