お客様の声

おかげさまで多くのお客様にmoopadをご愛用いただいております。

以前は種付けをノートに書いていましたが、moopadはスマートフォンから簡単に入力出来るのが魅力です。
人工授精師として他の農家の牛についても種付けしているので、自分の牧場以外の牛も広域的に管理出来るのも良いですね。
母牛の条件を絞り込んで牛群を自由に追加できるのも便利で良いですね。

たばた牧場

(大分県杵築市)

NCC畜産ニュース第2号(4)2017年10月12日

繁殖農家の技術向上とITの融合

繁殖農家のIT活用法

moopadユーザーを訪ねて

日本の肉牛の歴史は必ずしも長くはないが、その中で試行錯誤を重ねて良質の肉を作れるようになった。政府は、牛肉の輸出を国の重点課題としているが、そのためには今後も技術を高めていくことが必要なことだ。 牧場仲間とのネットワークを大切にして情報交換を行い、「仲間がいるからがんばれる」と語る田畑さんに、繁殖農家でのIT活用について聞いてみた。

たばた牧場のみなさん

大分県杵築市は国東半島の南端にあり、市の中心部は「坂道の城下町」として知られる歴史的な町並みを残している。周辺には牧場が多く、広々とした「たばた牧場」もその一つで市を見下ろす山の中腹にある。

ここはもともと酪農が中心だったが、父の代から肉牛の肥育や繁殖も始めた。家族でやっているが、今回話を聞かせてくれた田畑大樹さんが担当している繁殖では、現在の肉牛の頭数は130頭程度だという。

たばた牧場には、牛だけではなく動物がたくさんいる。猫や犬から、馬やヤギ、ミニブタなど動物園のようだ。猫をなでながら話している田畑さんは動物好きの優しそうな人だ。またここでは採卵や受精など様々な手法を行っている。田畑さん自身が人工受精師などの資格も持っているし、他の農場に行って指導することもあるという。

肉牛農家では、1戸あたりの規模拡大という全国的な意味での課題がある。 たばた牧場の近所には、肥育で500頭規模の牛舎を建てておられる農家もあり、ここへの供給の為にも、繁殖の頭数を増やしていきたいという。しかし今は人がいないから、なかなか難しいところもあるらしい。

moopadは使い勝手が良い

moopadはスマホから入力できる

moopadについては以前から話は聞いていたが、最近使い始めたという。過去に別のシステムを試したこともあったが、サポートが十分でなかったり繁殖向きではないと感じることもあったらしい。
moopadの使い勝手を聞いてみると、「これはいいと思います」という。証明書などの印刷ができて楽になるし、スマホからデータを簡単に入力できる。日々使っていくうちにデータが蓄積されてくればさらに役にたつだろう。

たばた牧場では、採卵や移植もやっているので、そのようなデータも残すことができれば分娩期間が分析しやすくなるとも話していた。
実は大分県の課題として肉牛の分娩期間の短縮があり、moopadはそれに貢献できるだろうという。

たばた牧場を訪れて…

たばた牧場

最近牧場を回っていて感じるのは、若い人たちのネットワークが強いということだ。技術的にも盛んに情報交換して互いに切磋琢磨しているし、精神的なつながりも大きいようだ。
田畑さんとの会話のなかで、「自分だけ成功しても仕方がない。みんなでやらないと」「仲間がいるからがんばれる」といった話を何回も聞いた。
そんな中で経験と技術を持った田畑さんは、頼られる存在ではないかと思う。

日本の肉牛の歴史は必ずしも長くはないが、その中で試行錯誤を重ねて世界に冠たる良質の肉を作れるようになった。
政府は牛肉の輸出を国の重点課題としているが、そのためには今後も技術を高めていくことが日本の肉牛にとって必要なことだし、それは今まで農家の人たちが培ってきた様々なノウハウと、moopadのようなシステムが合体するところに生まれてくるのではないだろうか。
田畑さんにはそのような流れの中で地域のリーダーとして今後も活躍してほしいと思う。

寄稿:中小企業診断士 北岡 正一

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